出版・メディア活動

長く通信社に勤めていたので、記事を書く、編集するなど「書く」ことが仕事の中心でした。

 

通信社の仕事は「書く時が締め切り」という一刻を争うことが多いので、通信社を離れてから書籍、雑誌記事、エッセイなどの執筆の機会を得たことはラッキーでした。

 

まれにテレビやラジオの仕事もありました。今後はYouTube出演の機会も増えそうです。

出版物

自分を変えたい : 殻を破るためのヒント
岩波書店

2021年12月 (ISBN: 9784005009442)

いつも同じファッション、いつものメンバーといつもの場所でいつもの話題で盛り上がる……。親や教師に言われるままに進路を選び、大学は「人生の夏休み」だから適度に遊んで楽勝科目で単位を稼ぎ、安定した企業を目指して就活中……。今までそれなりにうまくやってきたけれど、これからもずっとこのままでいいのかなあ?

はじめに

 

序 社会人教授がみた大学生

 カラに守られて育つ/学校は生きづらいところ?/自分の軸を鍛える/社会人教授とは何か/学校と会社は別物/大きな船に乗る/間違えたと思ったら引き返せばいい

 

1 同調圧力がカラを作る

 カラを破ると気分爽快!/本当は別の学部に行きたかった/バスや電車で席を譲れない/他人の見方が取り付く/何も変化が起きない/ひとりでは破れないカラ/「日本に生まれなくて良かった」

 【コラム】1 「助けてください」が言える人に

 

2 幸福になる義務

 卵を割らなければ、オムレツは食べられない/「カラを破る」制度/バラの育て方、桜の育て方/「あなた」を生きるのはあなただけ/幸福になる義務

 【コラム】2 親鳥とひな鳥の共同作業

 

3 大学生に無関心な社会

 小学生より少ない大学生の勉強時間/楽勝科目のスタンプラリー/大学生の「高校生化」/300人の大教室/誰も若者の成長に関心を持っていない?/「自分の成長」を考えなかった大人/消費社会のZ世代

 【コラム】3 留学とコスパ

 

4 大人?それとも子ども?

 脳の発達のタイムリミットは20代?/「大人扱い」と「子ども扱い」/人生はまだ始まっていない?

 【コラム】4 遊ぶために生まれてきた?

 

5 「通過儀礼」を前に

 「先生、それ試験に出ますか」/「答えのない質問」に立ち尽くす/「はやぶさ2」と「坊っちゃん」/ペットフードを食べる/先生の顔色を見る/大人を見て育つ/「(企業)面接があるので、欠席します」/やっとスイッチが入る

 【コラム】5 「重力を笑いとばせ」

 

6 「自分」と出会う

 もう一人の自分に出会う/内づらと外づら/他から見えない本当の「あなた」/私という他人/抑圧したものといずれ出会う/無意識との対話/自分の気持ちがわからない/ハートにふたをする?/自分の「影法師」を知る/いつのまにか「他人の軸」が入り込む

 【コラム】6 「昨日までの私」を知っている人

 

7 「社会」と出会う

 学校というカラを破って社会人に/家族のような日本企業/個人戦の学校、団体戦の会社/社交性も必要/ピアノ調律師とマンホール/失敗しながら前に進む/「そのやかん、熱い」を教える

 【コラム】7 勇気一つを友にして

 

8 学校が会社人間を作る?

 「仕事=快」が起きる時/会社員、会社人間、企業戦士、社畜/学校の価値観が「会社人間」を作る?/大きな船のx行き先は?

 【コラム】8 知っておきたい「バカズ理論」

 

9 本気でカラを破る

 大学生になったとたん、英語の勉強をやめる/「教室以外で英語を使う人を見たことがない」/お手本は鈴木亮平さん/生きたモデルが人を動かす/マンガを知らない人はマンガ家にはならない/「この道ひとすじ」は危険?

 【コラム】9 女子はピンク、男子はブルー。なぜ?

 

10 一人の時間を大切に

 人生、自分流。ちょっとドライに/いつものメンバーから離れてみる/日本人の「協調性」は本物か/やめませんか、「みんなが行くから自分も」/映画館に一人で行ってみる/グーグル検索の罠/従業員を大切にする会社/学生が知らない優良企業/急変する社会の中で/羞恥心、嫉妬心、復讐心/「寂しい」と嘆いているヒマはありません

 

おわりに

 

イラスト:西野カイン



著作権を制するものは、授業を制す。

 

改正著作権法第35条 完全対応

・保護者会でコピーしていいの?

・生徒の端末に送信していいの?

・著作権はどうしたらもらえるの?

 

公衆送信?

SARTRAS?

基本用語から具体的事例までQ&Aで解説



「社会人教授」の大学論
青土社

2020年9月 (ISBN: 9784791773053)

[目次]

 

はじめに

 

序 章 社会人が教授になる

社会人教授の誕生/通信社とは何か/ワールドカップの報道官に/文芸誌『すばる』で連載/大学教員になる三つの条件/大学教員は一八万人。多い? 少ない?/ウェブサイトの教員公募/会社と大学は違う/社会人と大学の人/「世界大学ランキング」の恐怖/香港大学の肩書/社会人教授とは

 

第1章 社会人が大学で学び直す

「美学」生の就職活動/役に立つ? 音楽の美学/UCLAに留学/原子力工学科の学生と/「大学だけで通用する人間」とは/ハーバード大学に暮らす/理想的な学び直し/学生寮に日本人記者/『ある愛の詩』のように/オンラインの同窓会/裁判官、弁護士、弁理士と学ぶ/コラム1〈ハーバード大学の秘密〉

 

第2章 大学という「業界」

カタカナ語の世界/「大学設置基準」というルールブック/カタカナ学部のビッグバン/「先生」と呼ばないで/コラム2〈生徒と学生〉

 

第3章 志願者を増やせ

定員割れが怖い/人口は減るのに大学は増えた/短大が大学に生まれ変わる/ことぶき退社とクリスマスケーキ/コラム3〈「分かりやすい授業」の行き先は?〉

 

第4章 「インスタ映え」の時代に

卒業写真、どこで撮る?/「選ぶ」から「選ばれる」時代へ/高校、予備校への営業も/AO入試とは/面接が得意な高校生/伝統を支えるのは内部進学者/コラム4〈暗記型の学習、どこが悪い?〉

 

第5章 多様化に直面する大学

「誰でも大学生」の時代が来た/苦悩する大学教授/高校生と大学生/勉強しない大学生/コロナ禍で「学力の差」?/リメディアル教育の重要性/「成績通知書」が保護者に届く/保護者会で情報交換/「保護者会ランキング」/どうする、学生の「心の病」/誰かに相談する力を/生涯賃金の格差が五五〇〇万円/コラム5〈授業中の野球帽〉

 

第6章 忖度する大学生

小学生より少ない勉強時間/やりたいことが分からない/おとなしい人の出番/成果が出ない/就活でコミュ力が重視される理由/内弁慶? ダメでしょ/社交的な学生の「不都合な真実」/「だから、こう思う」がない文章/学生も子供も忖度する/「考えない」習慣/「お父さん、会社で意見言っている?」/金田一秀穂さんの方法/コラム6〈教室の幽体離脱〉

 

第7章 若者に幻を

海外特派員とイルカ飼育係/欲しい「生きたモデル」/若者は幻を見る/「あんな風に英語を話したい」/年収三億円の人を見たことがあるか/林真理子さんと山中伸弥さん、そしてポルシェ/今の大学教育では学生は変えられない?/「保身と出世」のイエスマン/「学生=貧困」の時代?/親元を離れた学生は貧困層?/ブラックバイトから抜け出せない/遅れている「教育の無償化」/私立に依存する日本の高等教育/学生による無償化プロジェクト/コラム7〈『約束のネバーランド』を読み解く〉

 

第8章 大学と社会

大学入試、本当は単純な話/忖度する大学/同僚はどこにいる?/大学は閉鎖的?/学会こそ活動の場/外国の同僚に助けられる/ごまかせない「同僚の目」/「主張しない」が大学流?/「教員は社会的に存在意義を失っている」/「面接があるので欠席します」/大学教育を台無しに?/就活が学生を育てる?/大学の授業はつまらない?/若手教員の困惑と不安/大学の耐えられない軽さ/コラム8〈「ハケンの品格」と大学〉

 

第9章 勉強させない国

「ミスター円」の証言/米国人が成績にこだわるわけ/勉強させない構造/大学と勉学はセットではない/設置基準に違反?/一日「八時間学習」が基本/卒業生の七割以上が就職/企業が学生に求めるもの/「今のうちに遊べ」/やがて悲しき大学生/「大学のレベルを上げるのは企業」/濃密な日本の親子関係/富裕層は知っている/日本から外れると活躍する若者/コラム9〈アクティブ・ラーニングの罪〉

 

第10章 人工知能と人生一〇〇年

ライフシフトとは/寺島実郎さんの「ジェロントロジー宣言」/「勉強なんかしてどうするんだ」/やっぱり「勉強させない国」/現代版「読み書きそろばん」/NC工作機械のインパクト/和文タイピストがいた時代/労働生産性が「教育機会」を増やす/オンライン授業ができますか/「アイボ」の葬式をどう考える?/人生の八割の時間は「学び」へ/『チボー家の人々』と『ブラームス全集』/ロボットを操作する人が一番?/コラム10〈オーケストラと大学〉

 

終 章 みんなの大学を

《提言1》在学期間一〇年を標準に――学びながら働き、自己実現と社会貢献を

《提言2》一七歳以下でも大学入学を――研究志向の人はどんどん先に進め

《提言3》社会人学生の特別枠を増やせ――「今から大学生になりたい人」歓迎します

《提言4》社会人に小中学校の教員養成プログラムを――教育への職種転換の道を開く

《提言5》地元・地域のカルチャー拠点に――地域通貨で大学の活性化を

《提言6》本気で地域間の連携を――ネットワーク空間と移動空間で生き延びる

 

おわりに



「考える」「整理する」「発信する」などのソーシャル・スキルまで養成する

 「できる」社会人になるためには「できる」大学生になる必要がある。大学で必要とされるいわゆるアカデミック・スキルの養成だけでなく「できる」社会人に必要なスキルの習得が必須である。「できる」とは社会で必要とされる常識や知識を持ち効率的に仕事をこなす能力と、多くの情報から信用に足るものを選び、思考し、自身の見解をまとめそれを発信する能力を併せ持つこと。そのためにまず「大学生になるということとは?」という問いかけから始まり、聴く、書く、話す、読む、調べるなどのアカデミック・スキルの養成に加えて、考える、整理する、発信するなどのソーシャル・スキルの養成を行い、最後には時間や感情や体調の管理の仕方まで加えている。心身ともに健康な生活を送る習慣を大学生の間に身に付ける必要がある。コンテンツは学生の知的好奇心を刺激し受動的な学びから能動的な学びへと移行するように精選した。各セクションではエクササイズが用意されペアレッスンやグループワークを通して学んだことを実践するのでコミュニケーション力を高めることができるようになっている。さらに好奇心から探究心を芽生えさせ、学生自らが調査し研究資料にあたり、思考したことを文章にまとめそれを発信できるようになることが到達点。そうした能動的な学びを知的におもしろいと感じることができれば、社会に出てからも継続して学び続ける、「できる社会人」になれるのである。

内容(目次)

セクションO 大学生になるということ

1大学生と学業/2大学生と労働/3大学生と経済・法律

セクションI 聴く 

1アクティブ・リスニング/2ノートテイキング/3質問力

セクションII 書く【基本編】

1日本語表現の基本ルール/2その他の日本語の表記の標準ルール

3読みやすい文を書く/4パラグラフ・ライティング

セクションIII 話す

1明瞭に発話する/2敬語を使って話す

3 I-message で話す

セクションIV 知る

1日本のことを知る/2重要な法律を知る

3重要用語を知る/4慣用句・四字熟語・同意語・反意語を知る

5社会のルールを知る/6時事問題を知る

セクションV 調べる

1図書館で調べる/2雑誌論文を調べる

3新聞記事を調べる/4統計のデータベースで調べる/5ネットで調べる

セクションVI 読む

1スキャニング/2速読/3アナリティカル・リーディング/4クリティカル・リーディング/5耽読

セクションVII 考える

1問いを設定する/2既成の事実を疑う批判的思考法/3二者選択をする比較衡量法/4解決策や新しいアイデアを見出すブレーン・ストーミング/5新たな展望を開く思考の転換法

セクションVIII 整理する

1情報を整理する/2思考を整理する

セクションIX 伝える

1メール/2手紙とはがき/3電話/4プレゼンテーション

セクションX 書く【応用編】

1調査報告/2ブックレビュー/3論文

セクションXI 管理する

1時間を管理する/2感情を管理する/3健康を管理する



メディア用語基本事典 (第2版)』(部分執筆)
渡辺, 武達, 金山, 勉, 野原, 仁
世界思想社

2019年5月 (ISBN: 9784790717324)

メディアとジャーナリズム、コミュニケーションの実状と研究動向を今日的視点でとらえた、総合的かつハンディな【読む事典】

――好評書の全面改訂版

目次

1 メディアと社会の21世紀問題
2 現代情報化社会のキーワード
3 インターネット・情報通信
4 放送(テレビ・ラジオ・ネット利用・モバイル送受信)
5 新聞(紙媒体・電子新聞)
6 出版(書籍・雑誌)・電子出版、印刷
7 広告・広報・パブリックリレーションズ
8 ポピュラーカルチャー/大衆文化・社会風俗
9 メディア・コミュニケーション研究、情報サイエンス
10 メディアのキーパーソンたち
11 カレントトピックス

資料編
 国際機関宣言・決議など
 国内関連法規
 国内倫理綱領
 データで見る各種メディア
メディア・メディア学の歴史(年表)

参考文献/引用・参照文献一覧
索引



わたしたちの英語 地球市民のコミュニケーション力(2刷)
青土社

2018年3月1日 (ISBN: 9784791770519)

日本は「コミュ障」に陥っている? 英語時代のコミュニケーションを問う。

英語が下手な国、レストランで挨拶しない国、被爆国なのに核廃絶に消極的な国……。日本はいま、世界のなかで「コミュ障」になっているのではないか? 第一線の通信社記者として英語で記事を書き続けた著者が、世界共通語としての英語と、外国人に開かれた分かりやすい日本語に活路を見出し、日本を「新しい開国」へと誘う。

【目次】


はじめに

 開かれた国へ(本書の概要)
 

《第1部》日本人と英語

1 日本人は英語が下手か

2 英語コンプレックスの病理

3 英語一強という不公平

4 世界共通語としての英語を

5 それでも英語を学ぶ意義
 

《第2部》世界の中の日本語

6 日本語を教えてみると

7 日本語は閉じた言語

8 日本語をどうする?
 

《第3部》地球市民としてのコミュ力

9 日本はコミュ障の国?

10 「人間関係の近代化」を

11 I Love Youがない言語

12 概念が上滑りする


《第4部》地球市民の時代に

13 知られていない日本

14 少し自己主張しませんか

15 日本が存在する意義

 

おわりに

 

[コラム一覧]

コラム①サッカーと英語教師
コラム②日本では日本語を
コラム③尖閣諸島を英語で
コラム④日本語を使っていると戦争に負ける?
コラム⑤おじぎと握手
コラム⑥コンピューターか、コンピュータか?
コラム⑦漢字が書けない!
コラム日本映画に字幕を
コラム⑨「おもてなし」に異議あり
コラム⑩漢字文化圏とは
コラム⑪「先生」と呼ばないで
コラム⑫中国で使われる和製漢語
コラム⑬「カズオ・イシグロ」と「イシグロ・カズオ」
コラム⑭和平交渉は女性の手に
コラム⑮オペラには「コミュ障の人」がいっぱい?



理工系の基礎 知的財産(共著)
丸善出版

2017年4月 (ISBN: 9784621301647)

【本の内容】

特許、発明、著作権など理工系学生が知っておきたい知的財産の教科書。生活の中や社会における知的財産、イノベーションと知的財産との関係、知的財産の活用法、グローバル時代の知的財産の展望などを解説する。
特許、発明、著作権など理工系学生が知っておきたい知的財産の教科書。理工系の各分野と紐付けて解説されているのが大きな特徴。

目次

1.生活の中の知的財産

 1.1 事例1飲料紙パックの注ぎ口キャップ

 1.2 事例2ボルボのシートベルト

 1.3 事例3グラクソ・スミスクラインのエイズ薬

 1.4 事例4著作権と特許権

2.社会と知的財産

 2.1 知的財産とは何か

 2.2 知的財産の役割

3.イノベーションと知的財産

 3.1 イノベーションの意義

 3.2 研究開発と知的財産

 3.3 技術分野と知的財産

4.文化と知的財産

 4.1 文化と知的財産との関係

 4.2 コンテンツと知的財産

 4.3 ブランドと知的財産

 4.4 デザインと知的財産

5.知的財産の活用

 5.1 知的財産の利用

 5.2 知的財産権の侵害

6.グローバル時代の知的財産

 6.1 国際取引と知的財産

 6.2 知的財産の新視点



正しいコピペのすすめ 模倣、創造、著作権と私たち(6刷)
岩波書店

2017年3月 (ISBN: 9784005008490)

ネット画像をSNSにアップする,ウエブの文章を使ってレポートを書く,ネットでドラマや動画を視聴する…,コピーが日常行為になっている現在,誰もが「うっかり」他人の権利を侵害してしまう可能をもっています.本書では,著作権の基本的なルールを学びつつ,コピペ時代の創造性やイノベーションについて考えます.

目次

 

はじめに――価値あるものはコピーに乗って

 

第1章 コピーする日常――作る人と使う人

スピーチにも著作権/起きてから寝るまで/レストランで記念撮影/ソーシャルメディア時代に/「コピーした? 捕まりますよ」/番組録画と著作権/「作る人」は偉い/ゴッホの「ひまわり」を絵葉書に

 

第2章 コピーのルールとは――著作権早分かり

著作権とは/アイデアを保護しない/著作権の中身/フリーライドを許さない/第9交響曲と作曲家の個性/お金を払ってもキングになれない?/「作る人」と「使う人」の間で/保護期間は死後50年まで/ピアニストと落語家/テレビ録画機が売られている理由/個人で使う場合はご自由に/先生がコピーしてた。いいの?/知っておきたい引用ルール/ソフトのバックアップは?/著作権に例外がある理由

 

第3章 それ、違法コピーです――著作権は守られているか

仕事とコピー/同窓会も、ママ友の集まりも/ジャーナリストと著作権/私も知らなかった/ジャーナリストの権利とは/従業員が作るパワポ、権利は誰に?/スクールソングCDが作られない理由/SNSと著作権/レストランの料理写真/力関係が先に?/あなたの肖像権/先生方、会議資料にご用心/私の失敗/ゴーストライターの著作権

 

第4章 コピーと創造性――「見たことのないもの」を創れるか

模倣がファッションを支える/モーツァルトは模倣の天才?/ピアノで聴く《運命交響曲》/オーディオ装置がなかった時代に/鉛を金に変えた錬金術師/シェイクスピアは「盗作野郎」?/《モナ・リザ》に口ひげを加えた/創作は模倣から/コピーなしでは生きられない/岩下志麻さんのリアル/「見たことのないもの」を作れるか/「天使を連れてきてほしい」/「無から有」はあるか/スマホに10万件の特許/ドラッカーを読む前に

 

第5章 技術がルールを変える――あなたの世界は古い?

アメリカに乗り込んだディケンズ/プロが独占した時代/大リーグとアマチュア野球/分かりにくいルールブック/人工知能が「創作」する/「ベートーヴェンを脅したい」/クレオパトラとキリスト/サルが写真撮影すると/金持ちがルールを作る?

 

第6章 コピペ時代を生きる――ルールを守りながら

「それってコピーじゃないの?」/コピペを見破るソフト/「ハサミとノリ」で記事を書く?/まるで「麻薬」のよう/コピペを許さない3つの理由/正しいコピペ/上手なレポートを書く方法/遣唐使も鹿鳴館も/みんなの著作権

 

 ・コラム:疾走するアート

 ・コラム:レシピと著作権

 ・コラム:著作権の管理団体とは

 ・コラム:素晴らしい「青空文庫」

 ・コラム:電子書籍の「自炊」とは

 ・コラム:「顔が命」の芸能人

 ・コラム:海賊版とは

 ・コラム:レプリカが大活躍

 ・コラム:ベルヌ条約とは

 

あとがき――息をするようにコピーする時代に

参考文献

索引



知的財産と創造性
みすず書房

2007年1月 (ISBN: 9784622072751)

【概要】

ビートルズの映像や音楽の利用は、なぜむずかしいのか? 創作と盗作を分かつものとは何かなど、重要な様々の実例で語る、「知的財産権」を理解するための絶好の入門書である。

ハイクオリティーのコピー機やデジタルカメラの急速な普及で、著作権の問題が盛んに議論されている。IT(情報技術)の急激な進歩のペースに、作品や情報のコピーに関する権利の知識が追いついていない現状である。誰しもが情報発信者となるインターネット全盛の今日、一人ひとりが著作権について理解しておく必要があるだろう。「うっかりしていた」とならないように。

本書は、私たちが日常生活のなかでかかわりをもつ、文章や音楽、絵画、写真、映像の保護ルールの再検討を試みた。こうした問題に明るくない人も入りやすいように、身の周りのエピソードを交えて平易な文章で語る。「知的財産権」問題の入門に格好の書となっている。

グーテンベルクが独占した「印刷術の栄誉」や「ビートルズ東京公演」の映像、「なぜ盗作問題が起きるか」など、歴史的背景や芸術・表現活動、象徴的事件に触れながら、「知的財産権」(著作権、特許権、商標権、肖像権など)の基本的な考え方を整理する。また〈知財は人類の共有財〉という視点から、「創造性」と発明の系譜や、デジタル時代の知的財産法のあり方も模索する。

目次

第1章 ようこそ著作権の世界へ——ディケンズへの答え

第2章 過去の映像と権利処理——ビートルズと錬金術

第3章 著作権法は時代遅れか——デジタル時代のラスコーリニコフ

第4章 創作する人とお金を出す人——写真館と著作権

第5章 図書館と知的財産権——鉄鋼王カーネギーの遺産

第6章 書物という知的財産——王座以上の歓び

第7章 発明と名誉の微妙な関係——グーテンベルクは偉いか

第8章 創作と盗作の間——「模倣の達人」は汚名か

第9章 伝統芸能は誰のものか——聖なるバンジージャンプ

第10章 ブランド化する街——ボストンの誘惑

第11章 誰にでも肖像権はある——サリンジャーの沈黙

第12章 創造性と知的財産——保護か利用か


雑誌記事・エッセイ

2024年1月

「著作権の引用ルール」 一字一句を正確に 出所の明示もお忘れなく

「教室の窓」(東京書籍) (vol.71) 24-25

  

2023年12月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.34  学校で教えたい「著作権のキホン」
「IPジャーナル」 (一般社団法人知的財産研究教育財団) (vol.26) 

 

2023年9月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.33 生成A Iと著作権 
「IPジャーナル」 (一般財団法人 知的財産研究教育財団) (vol. 26) 51-51  

 

2023年9月

「学校で音楽。やって良いこと、ダメなこと」
「教室の窓」(東京書籍) (vol.70) 18-19     

2023年6月 

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.32 「ダイナミック・プライシング」が気になる
「IPジャーナル」 (一般社団法人知的財産研究教育財団) (vol.25) 35-35

2023年3月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.31 学校、子ども、著作権
「IPジャーナル」(一般社団法人 知的財産研究教育財団) 24(60)

 

2023年3月
「教師のための著作権講座」(12) 教員が著作権を学ぶ理由は何でしょうか?
「授業力&学級経営力」(明治図書) 21(156) 112-113 

 

2023年2月

「教師のための著作権講座」(11)子どもの内面(ハート)を守る著作者人格権とは?
「授業力&学級経営力」 (明治図書) 21(155) 112-113  

 

2023年1月

「人気キャラクターを使っていいの?」
「教室の窓」(東京書籍) (vol.68) 26-27   
  
2023年1月

「教師のための著作権講座」(10)学校で音楽を利用する場合、どんな注意点がありますか?
「授業力&学級経営」 (明治図書) 21(154) 112-113  

2022年12月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー 」vol.30 著作権教育のすすめ
「IPジャーナル」 (一般社団法人 知的財産研究教育財団) (23) 59-59 

 

2022年12月

「教師のための著作権講座」(9)著作権の保護期間、学校では気にしなくていいの?
「授業力&学級経営力」(明治図書) 21(153) 112-113  

2022年11月

「教師のための著作権講座」(8)人気キャラクターを学校で使う。良い場合とダメな場合があります。
「授業力と学級経営力」(明治図書) 21(152) 112-113 

2022年10月

「教師のための著作権講座」 (7)オンライン授業、気をつけることは何ですか?
「授業力&学級経営力」(明治図書) 21(151) 112-113 

2022年9月 

「子どもの作品にリスペクトを」
「教室の窓」(東京書籍) (vol. 67) 26-27

2022年9月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.29 「I love you」がない言語
「IPジャーナル」(一般社団法人 知的財産研究教育財団) (22号) 39-39  

2022年8月

「教師のための著作権講座」(5) 一体、どんな時に著作権が問題になるのでしょうか?
「授業力&学級経営力」(明治図書) 21(149) 112-113  

2022年7月

「教師のための著作権講座」(4) 著作権を得ようと思います。どこかに申請するのですか?
「授業力&学級経営力」(明治図書) 21(148) 112-113 

2022年6月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.28 英語の早期教育、その前に
「IPジャーナル」(一般社団法人 知的財産研究教育財団) 21 

2022年6月 

「教師のための著作権講座」(3) そもそもなぜ著作権というものがあるのですか?
「授業力&学級経営力」(明治図書) 21(147) 112-113

2022年5月

「教師のための著作権講座」(2)著作権ってやっかいです。私の理解が足りないのでしょうか?
「授業力&学級経営力」(明治図書) 21(146) 110-111  

2022年4月

「教材配布やオンライン配信で気にしてほしいこと」
「教室の窓」 2022年4月 (東京書籍) vol.66 26-27 

2022年4月

「教師のための著作権講座」(1)学校では、自由に著作物を使っていいと聞きましたが本当でしょうか
「授業力&学級経営力」(明治図書) 21(145) 110-111  

2022年3月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.27 「令和」を使う人、使わない人
「IPジャーナル」(一般財団法人 知的財産研究教育財団) 20号 49-49  

2021年12月 

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.26 内燃機関と自動車
「IPジャーナル」(一般財団法人 知的財産研究教育財団)19号 53-53

2021年9月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.25 協調性という病
「IPジャーナル」(一般財団法人 知的財産研究教育財団) 18 47-47 

2021年6月 

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.24 お手本はカリスマ予備校教師?
「IPジャーナル」(一般財団法人 知的財産研究教育財団) 17 41-41

2021年3月

「学校生活と著作権」(最終回)模倣、想像、著作権を考える
「図書館教育ニュース」2021年3月18日  責任著者

2021年3月 

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.23 「論理的な文章」と「心を打つ文章」
「IPジャーナル」(一般財団法人 知的財産研究教育財団) 16 43-43

2021年2月

「学校生活と著作権」⑩肖像権について考えよう
「図書館教育ニュース」(1554) 2021年2月18日  

2021年1月

「学校生活と著作権 」⑨オンライン授業と補償金制度
「図書館教育ニュース」(1551) 2021年1月18日  

2020年12月

「学校生活と著作権」 ⑧知っておきたい引用のルール
「図書館教育ニュース」(1549) 2020年12月18日     

2020年12月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.22本気で勉強する大学生
「IPジャーナル」(一般財団法人 知的財産研究教育財団) 35-35   

2020年11月

「学校生活と著作権」 ⑦教室における「著作者人格権」
「図書館教育ニュース」 (1546) 2020年11月18日 

2020年10月

「学校生活と著作権」 ⑥ 音楽を利用する(2)
「図書館教育ニュース」 2020年10月18日  

2020年9月

「学校生活と著作権」 ⑤音楽を利用する(1)
「図書館教育ニュース」 (1541) 2-2 2020年9月18日  招待有り   

2020年9月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.21 「分かりやすい授業」の行き先
「IPジャーナル」 (一般財団法人 知的財産研究教育財団) 2020年9月  

2020年7月

「学校生活と著作権」 ④新聞記事をコピーしてよいか?
「図書館教育ニュース」 1536 2-2 2020年7月18日  招待有り   

2020年6月

「学校生活と著作権」 ③人気のキャラクターを使う
「図書館教育ニュース」 (1533) 2-2 2020年6月18日  

2020年6月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 vol.20 「暗記型の教育」は悪いか
「IPジャーナル」 (一般財団法人 知的財産研究教育財団) (13) 47-47      

2020年5月

「学校生活と著作権」 ②「図書館だより」に書影を掲載する
「図書館教育ニュース」 (1530) 2-2 2020年5月18日    

2020年4月

「学校生活と著作権」 ①著作権の「なるほど」を増やそう
「図書館教育ニュース」 (1527) 2-2 2020年4月18日     

2020年3月

「コピペ問題とは何か」
「図書館教育ニュース」 (1524) 1-1 2020年3月8日 

2020年3月

フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 Vol 19 知財教育とフランス革命
「IPジャーナル」 (一般財団法人 知的財産教育研究財団) 12 47-47   

2019年12月 

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 Vol 18 エネルギーを収穫する
「IPジャーナル」 (一般財団法人 知的財産教育研究財団) (11) 67-67

2019年9月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 Vol. 17 キャリア教育が欲しい
「IPジャーナル」 (一般社団法人 知的財産教育研究財団) (10) 47-47  

2019年6月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 Vol.16 「社交的な学生」の不都合な真実
「IPジャーナル」 (一般社団法人知的財産教育研究財団) (9) 49-49   

2019年3月 

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 Vol.15 「おとなしい学生」をどうする?
「IPジャーナル」 (一般社団法人知的財産教育研究財団) (8) 41-41

2018年12月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 Vol. 14和文タイピストと政治家
「IPジャーナル」 (一般社団法人知的財産教育研究財団) (7) 43-43   招待有り   

2018年9月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 Vol. 13 レストランで写真を撮る時に
「IPジャーナル」 (一般社団法人知的財産教育研究財団) (6) 39-39  

2018年7月

子どものネットリテラシーを高める「正しいコピペ」と「許されないコピペ」 ー著作権、肖像権、フェイクニュース
月刊「教職研修」(2018年7月号) (通算 551) 36-37

2018年6月 

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 Vol. 12 裁判費用はクラウドファンディングで
「IPジャーナル」 (一般社団法人知的財産教育研究財団) (5) 53-53

2018年3月 

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 Vol. 11 勝負の分かれ目
「IPジャーナル」 (一般社団法人知的財産教育研究財団) (4) 45-45

2018年1月 

「ベートーヴェンの収入源」
「コピライト」 (公益法人著作権情報センター) (680) 1-1

2017年12月

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 Vol. 10 技術、社会、イノベーション
「IPジャーナル」 (一般社団法人知的財産教育研究財団) (3) 49-49

2017年9月 

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 Vol. 9 無料アプリって怖い?
「IPジャーナル」 (一般社団法人知的財産研究教育財団) (2) 49-49

2017年7月 

「社会が技術を発達させる 「紙の歴史」からみたイノベーション」
「情報管理」 (国立研究開発法人 科学技術振興機構) 60(4) 290-292

2017年6月 

「フリーコンテンツ時代の情報リテラシー」 Vol. 8 ビジネスと模倣
「IPジャーナル」 1号 (一般社団法人知的財産研究教育財団) 1号 39-39

2015年12月

「自分の権利と相手の権利」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 68(12) 146 

2015年11月 

オフサイドと著作権
月刊「パテント」(日本弁理士会) 68(11) 125

2015年10月 

「「忘れられる権利」の是非」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 68(10) 145

2015年9月

「コピペ問題と著作権」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 68(9) 121 

2015年8月 

「所有からシェア—へ」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 68(8) 144

2015年7月 

「1964年東京五輪と著作権」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 68(7) 109

2015年6月 

「指輪と百科事典」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 68(6) 125

2015年5月

「ベートーヴェン時代の著作権」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 68(5) 100  査読有り   

2015年4月 

「レストランと写真撮影」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 68(4) 114

2015年3月 

「卒業式と著作権」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 68(3) 113

2015年2月 

「職務発明と職務著作」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 68(2) 120

2015年1月 

「新聞記事と著作権」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 68(1) 144

2014年12月

「ゴーストライターの喜び」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 67(15) 148   査読有り   

2014年11月

「売れる歌、残る歌 スマホ時代の「うたのチカラ」」
「うたのチカラ JASRAC リアルカウントと日本の音楽の未来」 (日本音楽著作権協会、集英社) 250-267

2014年11月 

「「夢のような時代」の不安」
月刊「パテント」(日本弁理士会) 67(13) 119

2011年 

国際レポート 「横浜国立大学の国際戦略」現状と課題--「国際教育シャトルベース事業」を中心に
「横浜国立大学留学生センター教育研究論集」 (18) 89-106

2008年10月

「著作権の保護期間は70年に? -結論先送りで一般意見を公募-」
「Kyodo Weekly」 (共同通信社) 16(43) 6-7   査読有り   

2008年1月

「ダビング10の課題浮き彫りに ―「録音録画補償金」の意義―」
「Kyodo Weekly」 (共同通信社) 16(30) 6-7   査読有り   

2007年11月

著作権の段
桐竹勘十郎, 河原久雄,
文楽通信(第8号)特定非営利法人 人形浄瑠璃文楽座 5-11 

2007年6月 

「モナリザはコピーで広まった」
「文化庁月報」(ぎょうせい刊) (465) 6-7

2007年6月 

“Thriving Online Music Business in Japan”
“Japan Spotlight” (January/February 2008), Japan Economic Foundation 27(1) 22-23

2006年9月 

「所有の誕生(12・最終回)著作権は誰のもの」
「すばる」 28(9) 336-343

2006年8月

「所有の誕生」(11)創作と盗作の間
「すばる」 28(8) 312-319 

2006年7月 

「所有の誕生」(10)ボストンの誘惑
「すばる」 28(7) 280-287

2006年6月 

「所有の誕生」(9)カーネギーの遺産
「すばる」 28(6) 410-417

2006年5月 

「所有の誕生」(8)聖なるバンジージャンプ
「すばる」 28(5) 378-385

2006年4月

「所有の誕生」(7)トスカナワインと電話帳
「すばる」 28(4) 286-293

2006年3月 

「所有の誕生」(6)ビートルズと錬金術
「すばる」 28(3) 308-315

2006年2月 

「所有の誕生」(5)サリンジャーの肖像
「すばる」 28(2) 270-277

2006年1月 

「所有の誕生」(4)グーテンベルクは偉いか
「すばる」 28(1) 260-267

2005年12月 

「所有の誕生」(3)ラスコーリニコフの万引き
「すばる」 27(12) 307-313

2005年11月 

「所有の誕生」(2)アレクサンドリア図書館の夢
「すばる」 27(11) 304-310

2005年10月  

「所有の誕生」(1)ディケンズへの答え
「すばる」 27(10) 194-201


2005年3月

講演 「取材する論理と取材される論理--ワールドカップと世界のジャーナリスト」
「同志社メディア・コミュニケーション研究」 (2) 281-293 

2002年6月 

「FIFAとたばこ」 (特集 平成14年のフットボール--いよいよワールドカップが始まる。これをお祭りだけに終わらせず、未知の価値観を知るための突破口としたい)
「すばる」 24(6) 312-315

2002年1月 

「エッセイ 2002年の一大事件--サッカーに無関心なあなたに」
「すばる」 24(1) 113-117

1999年3月 

「ジェイソン・ケリー著「パニックY2K」を読む」
「青春と読書」 34(3) 64-67

 

1998年10月 

「「未来地球からのメール」の著者エスター・ダイソンさんに聞く インターネットで日本は変わる?」
ダイソン エスター,
「青春と読書」 33(10) 66-68

1997年10月

「分かっていること分からないこと--電子メディア時代におけるジャ-ナリズムの展望」
「新聞研究」 (555) 62-65

ブログ(note)

最近になってブログ(note)を始めました。

TV・ラジオ・YouTube

テレビ出演

テレビ朝日『真夜中のプレステージ』で「ニュースの裏側」を担当(1988-89年、2シーズン)

初めてのTV出演。先輩の出版社社長から声を掛けてもらいました。勤務先の共同通信社に届けたら「めったにない機会だ」と明るくOKがでました。入社4年目。転勤で大阪社会部に行くまで半年、続きました。

ラジオ出演

『えのきどいちろう意気揚々』『浜美枝いつかあなたと』(いずれも文化放送)など

 

YouTube

「実務家教員が見た大学、大学生、社会」(「大学どこへ」シリーズ)日本記者クラブでの講演(2024年2月15日)

【「著作権ハンドブック」著者:宮武久佳さんに聞く】子どもの作品にも著作権があるから…[前編]

【「著作権ハンドブック」著者:宮武久佳さんに聞く】学校で大切にしたい著作者人格権[後編]

共同通信とは

私が25年間務めた共同通信についてお話しします。

 

通信社の仕事や仕組みについてはあまり知られていないと感じるからです。ごく普通の大人で通信社のことを知っているは案外少ないものです。

 

 

《遠隔のニュースをリアルタイムで》
共同通信社はリアルタイムニュースの卸屋(おろしや)さんです。BtoB型の報道機関(一般社団法人)です。

 

 

通信社(英語でnews agency)は、契約関係にある新聞社や放送局などメディア向けに24時間、取材を代行する会社だと思っていただくと分かりやすいと思います。


共同通信社(英語名:Kyodo News)は、日本のほとんどの新聞社(全国紙と地方紙)ならびにNHKや民間放送局などのメディアのほか、在京の各国大使館にリアルタイムでニュース(記事=テキスト、写真、動画、グラフィックス、音声ニュースなど)を届けます。

 

共同通信は、記者、フォトグラファー(写真・動画ジャーナリスト)、技術者など約1700人規模の非営利組織です。

 

コンパクト版のニュースは各種ウエブサイトや交通機関、街のディスプレー向けに配信しています。
 
海外や遠隔地で起きた事件や事故を、地元の新聞や放送局で知ることとできるのは通信社の仕事であることが多い。戦争や内乱、自然災害、国際金融市場の動き、各国のリーダーの動静、研究機関の重要発表、最新の文化、芸術、エンタメ動向、各国のスポーツイベントも通信社が伝えます。

 

国内でも地震や台風などの災害、国会の様子や株式など金融情報を全国各地の新聞で読むことができます。共同通信の原稿を使っている場合が多い。各新聞社は、《共同通信発》などのクレジット(ニュース源)を記載する場合もあれば、そうでない場合もあります。

 

大きな事件が発生すると、世界中が通信社の報道を待ちます。「速報が命」の通信社の記者にとって「締め切り」とは「書く時」となります。しかも正確でなければなりません。正確さを欠くと信用を損い、命取りになります。

 

取材し、執筆し、事実確認をしたら原稿は直ちにデスク(編集者)に渡ります。原稿はその後、校閲、関門チェックを経て世に出ます。

 

「速さ」と「正確さ」は二律背反です。通信社で働くのは、は何ともしんどい仕事です。


《国内46都市、国外40都市に取材拠点》

国際通信社として、ロイター通信(英国)やAP通信(米国)が有名です。日本には共同通信社のほかに時事通信社があります。

 

共同通信は、日本の46都市に、海外で約40都市に支局や取材拠点があります。企業や団体からなどの特定スポンサーはありません。非営利の一般社団法人です。主な財源は、全国の新聞社や放送局からの負担金や分担金です。

 

従業員は約1700人。日本語だけでなく英語や中国語でも配信する、アジアに軸足を置く日本を代表する総合通信社です。

 

なお、「共同通信」という時、報道活動に特化した「一般社団法人」の共同通信社(非営利組織)を指すことが多いのですが、グループ会社で営利事業を行う「株式会社」の共同通信社もあります。別組織です。ちょっとややこしいかもしれませんが、ご興味ある方はウエブサイトをご覧ください。

《共同通信のウェブサイト》

一般社団法人 共同通信社

株式会社 共同通信社

 

 

《全国の新聞社と運営しているニュースサイト》

47News (全国52の新聞社と共同通信の「よんななニュース」)

 

47Newsに参加している新聞社一覧

北海道新聞、室蘭民報、河北新報、東奥日報、デーリー東北、秋田魁新報、山形新聞、岩手日報、福島民報、福島民友新聞、産業経済新聞、日本経済新聞、ジャパンタイムズ、下野新聞、茨城新聞、上毛新聞、千葉日報、神奈川新聞、埼玉新聞、山梨日日新聞、信濃毎日新聞、新潟日報、中日新聞、中部経済新聞、伊勢新聞、静岡新聞、岐阜新聞、北日本新聞、北國新聞、福井新聞、京都新聞、神戸新聞、奈良新聞、紀伊民報、山陽新聞、中国新聞、日本海新聞、山口新聞、山陰中央新報、四国新聞、愛媛新聞、徳島新聞、高知新聞、西日本新聞、大分合同新聞、宮崎日日新聞、長崎新聞、佐賀新聞、熊本日日新聞、南日本新聞、沖縄タイムス、琉球新報、共同通信

《共同通信と私》

1984年に入社。海外の通信社が報じる最新の経済ニュースを編集し、販売する経済通信局に配属されました。

 

その後、大阪・社会部、国際局海外部、メディア局を異動しました。部署が同じでも3-4年で仕事の内容が大きく変わりました。

 

私がこの会社で一番長くいた部署は国際局です。10年近く、英語で記事を書いておりました。海外の主要メディアが配信先です。国内では、共同通信の英文記事は、ジャパンタイムズ(the Japan Times)などの英字紙に掲載されます。

 

《長野五輪とFIFAワールドカップ》

この部署にいる時に、1998年の長野冬季オリンピックの公式ニュース部門で働きました。日本語・英語・フランス語による新聞の発行が主な仕事です。五輪が開催される1年前の準備期間から地元の信濃毎日新聞社と共同作業が続きました。

 

通信社には新聞を刷り出す輪転機がありません。信濃毎日新聞の印刷工場で、自分たちの作った五輪の公式新聞を刷り出す瞬間に立ち会ったときのことです。館内に響く大きなアラートが鳴って、輪転機が起動する時のごう音の迫力に圧倒された記憶があります。

 

長野五輪が終わって2002年のワールドカップの仕事をしました。今では、いろんな競技がワールドカップを開催しますが、「ワールドカップ」はFIFAがオリジナルです。「サッカーの」という形容詞を付けないのが世界標準。ワールドカップといえば「サッカーに決まっている」というのが主催者であるFIFAの言い分です。

 

ワールドカップは世界で最も注目されるスポーツイベントです。テレビの視聴者数ではオリンピック以上です。2002年大会では、日本と韓国の共同開催となりました。

 

2002年FIFAワールドカップ組織員会に2年間、共同通信から出向し、報道部長をしておりました。スタジアムは双方の国で10ずつ(計20。全部回りました)という複雑な運営です。 

 

大会が始まると100カ国5000人のジャーナリスト(新聞、通信社、専門誌。放送関係は別の部署が担当します)が取材に来ます。いかにして報道体制を作るかが中心的な仕事です。日本でスタジアムは10カ所(200人の職員と600人にボランティア)。約10人のスタッフと2年かけて準備に当たりました。

 

共同通信にいるときは「取材する側」におりましたが、長野五輪もワールドカップも「取材される側」の仕事です。国や文化、言語が異なるコミュニケーションがいかに困難か、身を持って知った2年間でした。

 

《仕事の醍醐味》
通信社の記者が体験するエピソードを記します。いずれも駆け出しのころの話です。

大阪で社会部の記者だった時のことです。

 

事件や事故(発生モノと言います)を取材して速報することが日課でした。大阪は発生モノの多い街です。現場から現場へタクシーで移動します。交通死亡事故、火災、凶悪事件のほか、詐欺事件などの警察取材が主な仕事です。

 

私がカバーするエリアで、殺人や誘拐事件もありました。珍しいところでは、看護師を狙った結婚詐欺事件を今もよく覚えています。

 

ネットも電子メールもない時代、現場にいる記者はメモった原稿を、公衆電話で社内の同僚に読み込みます(外にいるのでファクスも使えません)。

 

通信社が発する記事(ニュース)は通常、どの新聞社やどの放送局が使うかは分かりません。それぞれのメディアの判断にゆだねられています。

 

ある時、現場Aから現場Bに向かうタクシーでラジオをつけてもらうと、自分が30分前に同僚に電話で読み上げた原稿を地元局のアナウンサーが読み上げているではありませんか。

 

記事が自分のちっぽけな身体を離れて広い世界を一人歩きするのを肌で感じたのです。

 

英語で記事を配信する国際局海外部にいたころ、こんなことがありました。休暇でバンコクを訪れた時のことです。

 

到着して翌々日、同僚から電話をもらいました。「君の記事、出てるよ」。

 

東京を発つ前の晩に書いた記事がタイの英字新聞(The Nation)に掲載されたのです。しかも自分の署名入りです。

いずれも通信社の記者なら特に珍しい経験ではありません。記者として大きな仕事をした経験はほとんどありませんが、通信社の記者が知る仕事の醍醐味だと感じました。